汎発性線維性骨異栄養症(読み)はんぱつせいせんいせいこついえいようしょう(その他表記)osteodystrophia fibrosa generalisata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「汎発性線維性骨異栄養症」の意味・わかりやすい解説

汎発性線維性骨異栄養症
はんぱつせいせんいせいこついえいようしょう
osteodystrophia fibrosa generalisata

汎発性栄養障害性石灰沈着症。全身の骨から石灰が血中に動員されて排出され,骨髄は線維化されてしまうので,骨がもろくなって骨折が起りやすくなる。上皮小体の腫瘍を伴うことが多い。初期に骨痛を訴え,やがて骨の変形,特に脊柱湾曲四肢の変形が顕著となる。尿路結石も合併し,消化器障害により体重が減少し,悪疫質に陥って死亡する。血液検査ではカルシウムが増加し,リンが減少している。上皮小体の腫瘍を摘出すると,カルシウムの代謝異常が止って臨床症状が消失する。放射線治療が有効なこともある。 20~40歳の女性に多い。 E. vonレックリングハウゼンが 1891年に初めて記載したので,レックリングハウゼン病ともいわれるが,一般にレックリングハウゼン病というのは,F. D. vonレックリングハウゼンが記載したもので,別の疾患である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む