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上皮小体 じょうひしょうたい parathyroid glands

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

上皮小体
じょうひしょうたい
parathyroid glands

甲状腺ともいうが,甲状腺と機能的な関係はない。米粒かアズキぐらいの小さな内分泌腺で,のどにある甲状腺の後外側に,左右2個ずつ計4個あり,パラトルモン (上皮小体ホルモン副甲状腺ホルモン) を分泌する。

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デジタル大辞泉の解説

じょうひ‐しょうたい〔ジヤウヒセウタイ〕【上皮小体】

副甲状腺(ふくこうじょうせん)

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百科事典マイペディアの解説

上皮小体【じょうひしょうたい】

副甲状腺

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栄養・生化学辞典の解説

上皮小体

 →副甲状腺

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大辞林 第三版の解説

じょうひしょうたい【上皮小体】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

上皮小体
じょうひしょうたい

普通、甲状腺(せん)の左右両葉の後側で、ちょうど食道の両側に接して上下2対(計4個)存在する暗褐色で楕円(だえん)体の内分泌器官。日本人では約50%の人が4個の上皮小体をもつが、4個に満たない場合(2~3個)や、4個を超える場合(5~6個)もある。一般に4個に満たない人はきわめて少ない。上皮小体は甲状腺被膜に包まれて甲状腺実質内に存在している。大きさは長さ平均約6ミリメートル、幅3~5ミリメートル、厚さ1~2ミリメートルで重さは0.2~0.5グラムである。上1対を上(じょう)上皮小体、下1対を下(か)上皮小体とよぶ。上上皮小体は咽頭(いんとう)と食道の境の近くで、輪状軟骨の下縁の高さにあり、下上皮小体は甲状腺左右両葉の下端近くに位置している。
 なお、上皮小体は甲状腺から離れて存在する場合や胸腺近くにみられる場合もあるが、これは上皮小体が胎生期の咽頭嚢(のう)から発生するためである。また、上皮小体はその所在位置から副甲状腺とか旁(ぼう)甲状腺ともいわれるが、働きのうえでは甲状腺とは関係がない。
 上皮小体はきわめて血管に富んだ結合組織のなかに腺細胞が集まって細胞索をつくっており、その索は互いに連絡して網状構造を形成している。腺細胞のうち、大部分は主細胞とよぶ円形ないし楕円形の細胞で、そのほか、ヒトでは少数の酸好性細胞がみられる。マカックザル、ゴリラ、ウシ、ゾウなどの上皮小体にも酸好性細胞が認められるが、他の動物には存在しない。主細胞の形質内にみられる直径200~400ナノメートル(1ナノメートルは10-6ミリメートル)の顆粒(かりゅう)が上皮小体ホルモン(副甲状腺ホルモン、パラソルモンparathormoneともいい、PTHと略記)を含有する顆粒と考えられている。主細胞には糸粒体(ミトコンドリア)も多い。なお、主細胞の休止期や働きが不活発なときにはグリコーゲン顆粒が豊富にみられる。酸好性細胞は少年期(7~12歳)ころに出現し、年齢の増加とともにその数も増加する。主細胞はヒトでは年齢の増加とともに脂肪細胞に置き換わり、老人では上皮小体の50%が脂肪といわれる。上皮小体に分布する血管は上・下甲状腺動脈から分枝したものであるが、とくに下甲状腺動脈が中心となる。したがって、この動脈を両側結紮(けっさつ)すると上皮小体の機能障害をおこすことがある。上皮小体はカルシウムと無機リンの代謝調節に重要な働きをしているため、上皮小体を摘出するとテタニー(手足のけいれん、筋の攣縮(れんしゅく)症状)が現れる。なお、上皮小体は魚類にはなく、両生類には2~3対、爬虫(はちゅう)類には1~2対存在する。[嶋井和世]

生理作用

上皮小体は上皮小体ホルモン(PTH)を分泌している。PTHの化学構造は分子量約9500で84個のアミノ酸より構成される単鎖のポリペプチドホルモンであり、その生理的作用は、カルシウムおよび無機リンの代謝調節に関与している。PTHの作用を受ける器官としては骨、腎臓(じんぞう)、腸管などが知られている。骨では適量のビタミンDの存在下で骨(こつ)吸収機能を促進する。骨吸収は骨細胞と破骨細胞の賦活(ふかつ)化によって行われ、その結果として血中カルシウム濃度の増加、尿中カルシウムや骨の有機成分として重要なハイドロキシプロリン排泄(はいせつ)の増加がみられる。この反応はPTH投与後数分で生じる急性の効果である。なお一方では、骨原細胞や破骨芽(はこつが)細胞(前破骨細胞)が賦活化され、破骨細胞、造骨細胞への転換が促進されるが、これが発現するまでには12~24時間が必要である。このため、PTHの投与が長期間続くと、骨吸収だけでなく骨形成も増加するが、通常では骨吸収の比率のほうが大となる。腎臓では腎尿細管に作用し、リン再吸収抑制、カルシウム再吸収促進、ナトリウム、カリウム、炭酸水素イオンの再吸収抑制がみられる。腸管ではカルシウム吸収を促進することが知られているが、これはPTHによる直接作用でなく、腎臓でのビタミンD活性化を介しての作用と考えられている。
 なお、PTHの分泌が亢進(こうしん)し、その作用が異常に増強された状態を上皮小体(副甲状腺)機能亢進症とよび、逆の場合を上皮小体(副甲状腺)機能低下症とよんでいる。[川上正澄]

上皮小体ホルモン剤

上皮小体の機能低下または欠損した症例に用いられるタンパク質製剤で、上皮小体ホルモン不応症患者の病態を検査する試験薬にも使われる。ウシの上皮小体から抽出したアミノ酸84個からなるポリペプチドで、高カルシウム血、高カルシウム尿、低リン酸血、高リン酸尿をもたらす。
 日本では市販されていないため入手困難で、低カルシウム血症にはビタミンD剤およびカルシウム剤が使われている。[幸保文治]

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世界大百科事典内の上皮小体の言及

【副甲状腺】より

…上皮小体ともいう。甲状腺の左右両葉の背面に上下2対の計4個(ときに5個以上)存在する米粒大の内分泌器官である。…

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