汗腺に化膿(かのう)菌である黄色ブドウ球菌が感染して炎症をおこしたもので、俗に「あせものより」という。汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺があるが、夏季に汗疹(あせも)に伴って乳幼児の頭、顔、首などに多発するエクリン汗腺炎と成人のわきの下や陰部に生ずるアポクリン汗腺炎とがある。いずれも皮膚の深部に痛みのあるしこりとして現れ、化膿が進むと表面の皮膚が赤くはれ、やがてぶよぶよして破れ、膿(うみ)が出る。皮膚の衛生、局所の安静に留意し、蒸しタオルで汗をぬぐい、抗生物質軟膏(なんこう)や湿布を用いる。症状の強いときには抗生物質の内服、また炎症の進んだものは小切開を加えて排膿する。
[野波英一郎]
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...