20世紀日本人名事典 「江戸さい子」の解説
江戸 さい子
エド サイコ
大正・昭和期の歌人 大日本歌道奨励会支部長。
- 生年
- 明治17(1884)年4月8日
- 没年
- 昭和36(1961)年1月3日
- 出生地
- 大阪府堺市
- 学歴〔年〕
- 堺女学校卒
- 主な受賞名〔年〕
- 金沢市文化賞〔昭和25年〕
- 経歴
- 在学中から歌人の大口鯛二に師事。のち大日本歌道奨励会に入会し、武島羽衣から短歌の指導を受けた。明治42年に「金沢毎夕新聞」記者の江口肇と結婚して以来、石川県金沢市を活動の拠点とし、大正5年同会の石川支部を創設。さらに8年には金沢第一高等女学校の歌道講師となったのをはじめ、金城・藤花など石川県下の各女学校でも和歌を教えた。昭和5年より新詩社同人となり、同社の中心作家で同窓の与謝野晶子と親交。14年には短歌結社・彩雲社を結成した。戦後は新日本歌道会石川支部などに拠って作歌を続け、25年金沢市文化賞を受賞した。歌集に「にひしほ」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報