江熊要一(読み)エグマ ヨウイチ

20世紀日本人名事典 「江熊要一」の解説

江熊 要一
エグマ ヨウイチ

昭和期の精神神経科学者 地域精神医学会主宰。



生年
大正13(1924)年7月29日

没年
昭和49(1974)年1月27日

出生地
東京・京橋

学歴〔年〕
前橋医学専門学校(現・群馬大学医学部)〔昭和23年〕卒

学位〔年〕
医学博士

経歴
佐久総合病院医長を経て昭和34年群馬大学医学部助教授となり、病院精神医学会常任委員、日本精神神経学会理事などを務め、42年地域精神医学会の設立を主導した。精神分裂病権威で、社会生活行動病理がその再発と密接な関係をもつことを実証、診断、治療の場を診察室から患者の生活に求め、これを生活臨床と名づけ、分裂病治療に新分野を開拓した。同時に患者の生活に身近な保健婦などに生活臨床の理念技法を授け、地域に開かれた精神医療を実践、再発防止、リハビリテーションを含め、地域精神衛生活動を方向づけた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「江熊要一」の解説

江熊要一 えぐま-よういち

1924-1974 昭和時代後期の精神神経科学者。
大正13年7月29日生まれ。佐久総合病院神経科初代医長をへて,昭和34年母校群馬大助教授。42年地域精神医学会の設立に尽力統合失調症(精神分裂病)の治療の場を患者の生活にみいだす「生活臨床」をとなえた。昭和49年1月27日死去。49歳。東京出身。著作に「精神医療」(共著)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「江熊要一」の解説

江熊 要一 (えぐま よういち)

生年月日:1924年7月29日
昭和時代の精神神経科学者
1974年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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