池田池(読み)いけだのいけ

日本歴史地名大系 「池田池」の解説

池田池
いけだのいけ

[現在地名]新居浜市船木

船木ふなきの中央にある国道一一号沿いの大池。大治五年(一一三〇)三月一三日の東大寺諸荘文書絵図等目録(百巻本東大寺文書)にみえる「柏坂古池」が当池の前身である。同文書中に「池地三町六段百十歩」とある(→新居庄

江戸期に入り、西条藩主一柳直興は普請奉行亀山八郎右衛門に命じ、明暦元年(一六五五)柏坂古池かしわざかふるいけを大改修したが、寛文九年(一六六九)洪水により堤防決壊、翌年西条に入部した松平氏が代わって改修し、その後も改修を重ねた。「西条誌」および鷲見文書によれば、当池は周囲一八町、長径二六六間、幅七二間、池を囲む山をもって東・南・北の三方の堤とし、西方のみ土手を築いている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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