池田蘆洲(読み)いけだろしゅう

精選版 日本国語大辞典 「池田蘆洲」の意味・読み・例文・類語

いけだ‐ろしゅう【池田蘆洲】

  1. 漢学者大阪の人。名は胤(いん)通称四郎次郎。二松学舎専門学校、国学院大教授主著に「故事熟語大辞典」「日本芸林叢書」「定本史記補注」など。元治元~昭和八年(一八六四‐一九三三

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「池田蘆洲」の意味・わかりやすい解説

池田蘆洲
いけだろしゅう
(1864―1933)

漢学者。名は胤、字(あざな)は公承、通称は四郎次郎、蘆洲と号した。大阪の人。東京に出て、三島中洲(ちゅうしゅう)の門に入り、陽明学を主とし、二松学舎専門学校、国学院大学の教授となる。編著には、未完に終わった『史記補注』130巻のほか、『日本詩話叢書(そうしょ)』10冊、『日本芸林叢書』10冊が刊行されている。とくに『故事熟語大辞典』(1909初版)は、その後改定を加えて畢生(ひっせい)の業となったが、典拠を明示した類書濫觴(らんしょう)として、高く評価されている。

[今井宇三郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「池田蘆洲」の解説

池田蘆洲 いけだ-ろしゅう

1864-1933 明治-昭和時代前期の漢学者。
元治(げんじ)元年6月19日生まれ。坂本葵園(きえん),近藤元粋に師事し,上京して三島中洲(ちゅうしゅう)にまなぶ。三島の創立した二松学舎でのち教授,理事をつとめる。「日本芸林叢書」など近世学芸の史料編集で知られる。昭和8年1月24日死去。70歳。大坂出身。名は胤。字(あざな)は公承。通称は四郎次郎。著作はほかに「故事熟語大辞典」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android