沖縄やんばる海水揚水発電所（読み）おきなわやんばるかいすいようすいはつでんしょ

知恵蔵mini

沖縄やんばる海水揚水発電所

電源開発株式会社(J-POWER)の水力発電所。所在地・沖縄県国頭郡国頭村字安波川瀬原1301−1。136メートルの海面との有効落差を持つ上部調整池に海水を汲み上げ(揚水)、最大毎秒26立方メートルの海水を流し落とすことにより、最大出力3万キロワットを得ることができる。世界初の海水を利用した揚水発電所として、1991年に経済産業省からの委託により建設開始され、99年に完成、5年間の実証試験運転を行い、2004年から同社が設備を引き継いだ。しかし商業ベースに乗せることが見通せず、16年7月19日付で発電所として廃止された

(2016-7-28)

出典　朝日新聞出版