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社会的勢力 しゃかいてきせいりょく social power

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

社会的勢力
しゃかいてきせいりょく
social power

社会において成立する,他者への服従を要求することを可能にする能力。その基礎となるものは,人間の種々の能力であるが,能力はただちに社会的勢力となるわけではない。それは他人に対して服従を要求するとき初めて社会的勢力になりうる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

社会的勢力
しゃかいてきせいりょく
social power

他者(個人または集団)を自分の意志どおりに行動させることができる能力をいう。一般に人間の行動は目的と達成手段との組み合わされた進路をとり、この行動進路は広い意味で政策policyとよべる。ラスウェルなどの現代政治学者たちは、勢力とは他者の政策作成に介入しうる能力であり、行動者Aが他者Bの政策作成に介入し、もしそうでなかったらBがとったであろう行動進路とは別の、Aが指定した行動進路をBにとらせることができたとき、AはBに対して勢力を及ぼした、という操作的定義を与えている。
 勢力は、もっとも広い意味では、しばしば影響力influenceと同義に用いられる。一般に影響力という場合は、影響者が示唆した行動を被影響者がとるかどうかは当人の任意である。これに反して、もし指示したとおり行動しなかったら、おまえが保持している、あるいは得ようと望む重要な価値(富、地位、名誉、極端な場合は生命)を剥奪(はくだつ)する(指示どおり行動すれば報酬を与える)という予想を他者に与えて、そのように行動せざるをえなくさせる強制的性格を伴った勢力は、権力とよばれる。M・ウェーバーが社会的勢力を「社会関係において、他者の抵抗を押し切っても自分の意志を貫徹しうるチャンス」と定義しているのは、この意味での権力である。権力の保持や行使が正当であるという社会的承認を得たとき、単なる強制力としての権力と区別して、権威または権限authorityとよばれる。権力の保持には、メリアムが指摘しているように、ミランダmiranda(恐威)とクレデンダcredenda(信威)とが不可欠である。権力は正当性の承認を得て安定し、制度化され、社会の権力構造を形成する。勢力には、及ぶ範囲(人々の数)、領域(経済的、政治的、知的、芸能的など)、強度があり、これらの総合によって勢力の大きさが決まる。勢力の大きさはどのようにして測定するかという問題は現在まだ未解決で、多くの議論が提起されている。[森 博]
『H・D・ラスウェル著、永井陽之助訳『権力と人間』(1954・東京創元社) ▽M・ウェーバー著、濱島朗訳『権力と支配』(1967・有斐閣)』

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