沢辺宿(読み)さわべしゆく

日本歴史地名大系 「沢辺宿」の解説

沢辺宿
さわべしゆく

[現在地名]金成町沢辺

奥州街道の宿駅で、南の下宮野しもみやの宿(現築館町)より北東金成宿に継立てた。また三迫さんのはさま川沿いに若柳わかやなぎ宿(現若柳町)を経て本吉もとよし志津川しづがわ(現志津川町)方面に至る道、西のいわさき宿(現栗駒町)を経て出羽に通じる道が発した。奥州街道は当宿西端の三迫川を、長さ二一間・横三間半の達田たつた橋で渡った。「沢辺村安永風土記」によれば、沢辺町と称し、かみ町・下町があり、町並の長さは六町四二間であった。金成宿とは交替伝馬役を勤め、月前半は当宿が当たった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android