沮洳(読み)ショジョ

デジタル大辞泉 「沮洳」の意味・読み・例文・類語

しょ‐じょ【××洳】

土地が低くて水はけが悪く、いつもじめじめしていること。また、その土地。
寺内墓地は半ば水に浸されて―の地となり」〈鴎外・寿阿弥の手紙
牢獄ろうごく獄屋

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精選版 日本国語大辞典 「沮洳」の意味・読み・例文・類語

しょ‐じょ【沮洳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 土地が低くて水はけがわるく、常にじめじめしていること。また、その土地。湿地沮沢。そじょ。
    1. [初出の実例]「平衍沮洳。蘆葦叢生」(出典:日本外史(1827)二〇)
    2. 「寺内の墓地は半ば水に浸されて沮洳(ショジョ)の地となり」(出典:寿阿彌の手紙(1916)〈森鴎外〉一七)
    3. [その他の文献]〔詩経‐魏風・葛屨〕
  3. 牢獄をいう。獄舎。〔文天祥正気歌

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普及版 字通 「沮洳」の読み・字形・画数・意味

【沮洳】そじよ

下湿の地。沮洳場は牢獄。宋・文天祥〔正気の歌〕詩 嗟(かな)しい哉(かな)、沮洳の場 我が安樂の國と爲る 豈に他の繆巧(びうかう)らんや 陰陽(そこな)ふこと能はず

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