20世紀日本人名事典 「河口愛子」の解説
河口 愛子
カワグチ アイコ
- 生年
- 明治4年10月6日(1871年)
- 没年
- 昭和34(1959)年9月26日
- 出生地
- 熊本県山鹿町(現・山鹿市)
- 旧姓(旧名)
- 原
- 学歴〔年〕
- 済々黌付属女学校〔明治24年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 紫綬褒章〔昭和30年〕
- 経歴
- 郷里熊本県で助教員を務める。結婚して家庭を営む傍ら、独学で中等教員の資格を取得し、京都高等女学校の教員となる。夫と死別後、大正2年に上京し、5年東京小石川に裁縫研究所と家事助手養成所を設立。8年には両所を併せて日本女子実務学校とし、勤勉・質素・貞純の理念に基づく女子実務教育を行った。12年には同校を小石川女子高等学校に改称し、その校長に就任。同校は戦後、文華女子高等学校として発展し、現在に至っている。また、婦人参政権運動や婦人会活動でも活躍し婦人参政同盟会理事長などを歴任。昭和3年には汎太平洋婦人大会日本代表に選ばれ、ハワイ・アメリカ・ヨーロッパを巡って日本の文化の紹介に努めた。30年紫綬褒章を受章。廃物利用の提唱者としても知られ、著書には「趣味の廃物利用」「家事実習教科書」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報