河岸見世(読み)カシミセ

デジタル大辞泉 「河岸見世」の意味・読み・例文・類語

かし‐みせ【河岸見世】

江戸新吉原にあった格式の低い遊女屋。遊郭周囲のお歯黒どぶに沿って、東西河岸にあったところからいう。小格子こごうし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「河岸見世」の意味・読み・例文・類語

かし‐みせ【河岸見世】

  1. 〘 名詞 〙 江戸、新吉原の遊女屋のうち、格式の低い局女郎(つぼねじょろう)のいた店。お歯黒どぶに沿って、東西の河岸にあったところからいう。小格子(こごうし)切見世(きりみせ)。百文見世。
    1. [初出の実例]「半格子(カシミセの)空言(しったふり)」(出典洒落本・青楼夜世界闇明月(1789‐1801)総目録)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android