河野談話と政府調査

共同通信ニュース用語解説 「河野談話と政府調査」の解説

河野談話と政府調査

政府は1991年から各省庁にある慰安婦問題の関連公文書を内閣官房に集める調査を始めた。収集した236件と被害者らへの聞き取りを基に93年、当時の河野洋平官房長官は談話を発表。「慰安所は軍当局の要請により設営され、設置、管理、移送は軍が直接あるいは間接関与した」と軍の関与を認め、「甘言強圧によるなど本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、官憲が直接加担したこともあった」と強制性も認めた。調査はその後も続き、収集文書は昨年度までに計340件に上った。一方、第1次安倍政権は2007年、「軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示す記述は見当たらなかった」とする政府答弁書閣議決定している。

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