油木北村(読み)ゆききたむら

日本歴史地名大系 「油木北村」の解説

油木北村
ゆききたむら

[現在地名]久米町油木北

倭文しとり川の北側低地から西の幻住寺げんじゆうじ山へ続く山脈の東斜面に広がる。北は里公文上さとくもんかみ村、東は里公文中村・里公文下村、南は油木上村油木下村。寛永二年(一六二五)の上坂主馬知行目録(黄薇古簡集)によれば、油木村のうち一〇〇石などを知行している。同九年の森忠政宛行状(同書)では上坂主馬が油木村のうちで四斗余を加増されている。正保郷帳に油木村は田方一千七石余・畑方三〇五石とある。寛文五年(一六六五)油木北方村と油木南方村とに分かれた(作陽誌)。元禄一〇年(一六九七)美作国郡村高辻帳では油木村の改出高二八〇石余・開高六九石余。同年の美作国郷村帳では油木北方村の高七七八石余とある。「作陽誌」の戸口は六七軒・四〇五人。領主の変遷は神代こうじろ村と同じで、文化一〇年(一八一三)相模小田原藩領から幕府領になったとき大坂代官の直接支配を求めた嘆願書の署名者は三六人(久米町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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