油木村(読み)ゆきむら

日本歴史地名大系 「油木村」の解説

油木村
ゆきむら

[現在地名]西城町油木、島根県仁多にた横田よこた八川やかわ

小鳥原しととばら村の西に位置し、西城川の源流域を占める。北は出雲国仁多郡大馬木おおまき村・八川村(現島根県仁多郡横田町)、西は六の原ろくのはら川を隔てて大屋おおや村の飛郷衣木ころもぎに接する。耕地は西城川・六の原川の沿岸にわずかに分布する。

元和五年(一六一九)の備後国知行帳に「ゆ木村」とみえ、高九二石余。寛文四年(一六六四)の徳川家綱領知判物・目録(浅野家文書)には「由木村」とある。広島藩蔵入地。「芸藩通志」では高二二七石余。村名について「古は湯木に作る、又は涌喜とも書けり、昔、此村に温泉ありしといへり」と記すが、油木と改められた年代は不明。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android