泊川村(読み)とまりかわむら

日本歴史地名大系 「泊川村」の解説

泊川村
とまりかわむら

[現在地名]爾志にし郡熊石町字泊川・字見日けんにち・字黒岩くろいわ・字大谷おおたに

近世から明治三五年(一九〇二)までの村。熊石村の南に位置し、西は日本海に面する。見市けんいち川・冷水ひやみず川が西流し、日本海に注ぐ。近世は和人地西在のうちで、見市(ケンニチ)冷水(ヒヤミズ)黒岩(クロイワ)などの集落があった。元禄郷帳・天保郷帳に「泊川村」とみえる。享保十二年所附には「泊り川村」のうちに「ひや水、ららへち、黒岩、志と島内、けんにち、相泊り」の地名がみえる。近藤重蔵本「西蝦夷地分間」では家数一〇三・人数三七三。「西蝦夷地場所地名等控」では泊川村の家数九一・人数三三七、産物は鯡・鱈・鮑・海鼠雑穀。「西蝦夷地日記」では家数一〇〇軒ほど、馬一三、図合船一三、磯船八、九〇(文化四年八月二〇日条)。「蝦夷日誌」(二編)に「人家八十六軒といへども百余軒有。小商人、船持、漁者又畑も少し有る也。名主壱軒。小差。勤番二番立泊り宿に成候事。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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