法華三昧院(読み)ほつけさんまいいん

日本歴史地名大系 「法華三昧院」の解説

法華三昧院
ほつけさんまいいん

[現在地名]大津市坂本本町

常行じようぎよう堂に近接する四種三昧院の一つ。法華経の安楽行品と普賢勧発品とに基づく半行半坐の行法を行う道場で、半行半坐三昧堂・法華三昧堂とも称される。単に法華堂とも。三塔に建立されたが現存するのは西塔のみ。法華三昧は天台大師智が師の南岳慧思より大蘇だいそ山にて受法した法門で、礼仏・懺悔をはじめ行道による法華経読誦や座禅による実相正観を二一日間の期間を定めて昼夜を分たず専心に実修する修行法(法華三昧懺儀)である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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