山川 日本史小辞典 改訂新版 「法隆寺金堂」の解説
法隆寺 金堂
ほうりゅうじこんどう
二重の仏殿で初重に裳階(もこし)をつける。世界最古の木造建築。670年(天智9)の罹災直後の建築とする説が有力だが異説もある。雲形(くもがた)組物,胴張(どうばり)(エンタシス)の強い柱など特徴ある細部をもつ。建築様式は中国の唐代以前や朝鮮三国時代のものと類似点があるが,同一のものは大陸では未発見。初重の裳階は建築後の早い時期の後補である。高さ16.1m。国宝。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報