精選版 日本国語大辞典 「泥塗」の意味・読み・例文・類語 でい‐と【泥塗】 〘 名詞 〙① どろまみれになること。また、ぬかるみ。[初出の実例]「凡賀茂斎内親王祓除。及向二斎院一者。進属史生各一人。率二坊令二人。兵士十人一前駆。預営二作道橋泥塗等一」(出典:延喜式(927)四二)「圧窄緊束して膩膏黏着泥塗の如く」(出典:明六雑誌‐二一号(1874)女飾の疑〈阪谷素〉)[その他の文献]〔論衡‐佚文〕② いやしい地位、または境遇。[初出の実例]「永く泥塗に滾転して、一も権勢福利に染指するを得ざるが如きは」(出典:一年有半(1901)〈中江兆民〉附録)[その他の文献]〔春秋左伝‐襄公三〇年〕 どろ‐まみれ【泥塗】 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 泥だらけになること。泥にまみれること。また、そのさま。泥まぶせ。泥まぶれ。[初出の実例]「やれをかしやとろまみれのおの子を見よ」(出典:慶長見聞集(1614)七) どろ‐まぶれ【泥塗】 〘 名詞 〙 ( 形動 ) =どろまみれ(泥塗)[初出の実例]「取えずは身のひしならんとろまぶれ」(出典:俳諧・毛吹草(1638)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例