洗い出す(読み)アライダス

デジタル大辞泉 「洗い出す」の意味・読み・例文・類語

あらい‐だ・す〔あらひ‐〕【洗い出す】

[動サ五(四)]
洗って、余分な土や汚れを取り去り、模様などが現れるようにする。「土器文様を―・す」
詳しく調べあげて、事実を明らかにする。「問題点を―・す」「容疑者行動を―・す」
洗い始める。「母に言われて娘が皿を―・す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「洗い出す」の意味・読み・例文・類語

あらい‐だ・すあらひ‥【洗出】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 洗って木の板目などを出す。
    1. [初出の実例]「鼠色に洗(アラ)ひ出(ダ)された賽銭箱の上に、大きな鈴の紐がぶら下って」(出典:夢十夜(1908)〈夏目漱石〉九)
  3. よく洗って、よごれを取り去る。
    1. [初出の実例]「雑巾を洗ひ出し拭て居る」(出典:人情本・春色恋白波(1839‐41)一)
  4. 形や事情などをあきらかにする。
    1. [初出の実例]「警察へ行ったらそいつを洗ひ出されるのが恐いんでせう」(出典:天国の記録(1930)〈下村千秋〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android