洗い朱(読み)アライシュ

デジタル大辞泉 「洗い朱」の意味・読み・例文・類語

あらい‐しゅ〔あらひ‐〕【洗い朱】

《「あらいじゅ」とも》
黄みを帯びた、丹色にいろに近い朱。
いくらかの朱をまぜた漆で塗り、刷毛目はけめをつけた漆器

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精選版 日本国語大辞典 「洗い朱」の意味・読み・例文・類語

あらい‐しゅあらひ‥【洗朱】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あらいじゅ」とも )
  2. べにがら色の、すこし黄ばんだ色。黄色みを帯びた、丹色に近い朱。
    1. [初出の実例]「紅葉はは洗朱(アラヒジュ)なれや龍田川〈重方〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)六)
  3. 朱をまぜた、漆。また、その漆でぬり、刷毛目(はけめ)をつけた角形で平たく浅い椀。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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色名がわかる辞典 「洗い朱」の解説

あらいしゅ【洗朱】

色名一つ。薄い朱色のことで、だいだいに近い。主に朱塗り漆器で用いられる色名。朱色を洗って薄くなったような色を形容しているが、はじめから洗朱に塗った色をさす。赤みを強くした朱色に近い色から、あけぼのに近い色まで幅いイメージ。漆器のほか布地染色にも使われる。流行したのは明治時代以降とされる。

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