洛外(読み)ラクガイ

デジタル大辞泉 「洛外」の意味・読み・例文・類語

らく‐がい〔‐グワイ〕【×洛外】

都のそと。京都郊外。⇔洛中洛内

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精選版 日本国語大辞典 「洛外」の意味・読み・例文・類語

らく‐がい‥グヮイ【洛外】

  1. 〘 名詞 〙 みやこの外。京都の市街地外側をさす。京都を中国洛陽になぞらえての呼称本来は平安京左京の外であるが、その範囲は一定しない。近世には、西・南は豊臣秀吉の築いた御土居の外、東は鴨川以東、北は鞍馬口通以北をさすことが普通であった。
    1. [初出の実例]「誰偏謂洛外之逍遙、乃是楽海内之清静」(出典本朝文粋(1060頃)一一・泛大井河詠紅葉蘆花和歌序〈源道斉〉)
    2. 「京中・洛外の武士どもを六波羅へ召集て」(出典:太平記(14C後)一)

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