洞禅寺(読み)とうぜんじ

日本歴史地名大系 「洞禅寺」の解説

洞禅寺
とうぜんじ

[現在地名]世知原町北川内免

北川内免きたがわちめんの西部にある。大仙山と号し、曹洞宗本尊釈迦如来。応永二年(一三九五)一二月一三日に没した世知原市正(法名は演石首座)開基となって建立したと伝える(延享二年平戸領内諸宗本末帳)。また世知原の領主である市正(百枝甲斐守)の菩提所であり、墓石名は演石と刻まれていたという(「大曲記」など)。江戸時代は平戸瑞雲ずいうん寺を本寺とし、世知原に末寺正法しようぼう寺・東福とうふく(いずれも廃寺)があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android