津波古村(読み)つふあぬくむら

日本歴史地名大系 「津波古村」の解説

津波古村
つふあぬくむら

[現在地名]佐敷津波古つはこ新開しんかい

新里しんざとう村の北に位置し、東部は海に臨む。方音ではツファヌク。馬天ばていん浜に馬天港がある。絵図郷村帳に島添大里しましーうーざとう間切のうち「つはのこ村」とみえる。琉球国高究帳でも同様で、高頭三二七石余のうち田二八二石余(うち永代荒地一〇石余)・畠四五石余。絵図郷村帳に付記される乾隆帳(乾隆二年簿か)大里間切より「つはのこ村」が編入したとあり、その下に津波古村と記される。里積記では佐敷さしち間切のうちに津波古村とあり、諸村位定では田上・畠下。当村の地頭は雍正八年(一七三〇)当時向氏八世の向元珪津波古親雲上朝法が確認でき(向姓内間家家譜)、乾隆一九年(一七五四)には同九世向弘統津波古親雲上朝昌が就任している(同家譜)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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