津花波村(読み)ちふあぬふあむら

日本歴史地名大系 「津花波村」の解説

津花波村
ちふあぬふあむら

[現在地名]西原町津花波つはなは

小橋川くわしちや村の西にあり、東方耕地が広がる。チファヌファ、チファナファとよばれる。絵図郷村帳に「津花波」とみえる。琉球国高究帳では津花波村は高頭一〇二石余、うち田九三石余(うち永代荒地二七石余)・畠八石余。「琉球国由来記」にいーノ嶽・めーノ嶽・津花波ノ火神の三拝所、祭祀場として津花波之殿が記載され、小波津ノロが祭祀を管轄した。津花波之殿では稲二祭のとき津花波大屋子が花米・五水・神酒、津花波村百姓中が神酒を供えた。康熙四三年(一七〇四)当村の夫地頭津花波は疲弊した村の住民に融資を行い、滞納していた租税を納めさせたなどの功によりその子に地頭職を継承させることを許された(「球陽」附巻尚貞王三六年条)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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