日本歴史地名大系 「流山河岸」の解説 流山河岸ながれやまがし 千葉県:流山市流山村流山河岸[現在地名]流山市流山二―三丁目・同五―六丁目流山村内、江戸川の左岸に置かれた河岸場。河岸場の南には丹後(たんご)渡の渡船場があり、北方には加村(かむら)河岸が続いた。幕府領を中心とした近在村々の年貢米や流山特産の味醂・醤油の津出しに利用された。加えて利根川舟運を利用して江戸へ運ばれる奥羽や北関東からの米・海産物・薪炭・味噌・煙草・紙などの諸荷駄のうち利根川右岸の布施(ふせ)河岸(現柏市)でいったん荷揚げされた荷は陸路を経て、当河岸や加村河岸を中継点として再び船積みされ、江戸川を下って江戸へと向かった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報