流火(読み)りゅうか

精選版 日本国語大辞典 「流火」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐かリウクヮ【流火】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「火」はさそり座の心宿(なかごぼし)アンタレスのこと ) アンタレスの位置が西の地平線に近づくこと。寒さに向かうしるしとされる。また、その季節。「詩経」に「七月流火、九月授衣」とあるところから、陰暦七月の異称にもいう。
    1. [初出の実例]「縦使逢流火、還堪迅商」(出典田氏家集(892頃)下・禁中瞿麦花詩三十韻)
    2. [その他の文献]〔詩経‐豳風・七月〕
  3. 地上近く飛ぶ箒星(ほうきぼし)をいう。
    1. [初出の実例]「ほうき星は〈略〉高く大にもゆる時は彗星と云、高く小なる時は流星と云」(出典:乾坤弁説(1656)亨)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「流火」の読み・字形・画数・意味

【流火】りゆうか

陰暦七月。

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