浄貞寺(読み)じようていじ

日本歴史地名大系 「浄貞寺」の解説

浄貞寺
じようていじ

[現在地名]安芸市黒鳥

妙見みようけん山の南東麓にある。元親山と号し、曹洞宗。本尊釈迦如来。「南路志」所引の寺記によれば、文明年間(一四六九―八七)に安芸城主安芸元親がくち会下谷えげだににあった寺をこの地に移し、自身の名を山号とし、法号「浄貞」を寺名とし、安芸氏の菩提寺としたという。

永禄一二年(一五六九)八月一一日、安芸国虎は長宗我部氏との合戦に敗れ、夫人生家幡多はたなか(現中村市)の一条氏のもとに帰し、長男千寿丸に安芸家再興を託して阿波の三好氏を頼って亡命させたのち当寺で自殺。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android