黒鳥(読み)コクチョウ

デジタル大辞泉 「黒鳥」の意味・読み・例文・類語

こく‐ちょう〔‐テウ〕【黒鳥】

カモ科の鳥。全長約1.2メートル。体形ハクチョウに似るが、全身黒色で、くちばし紅色オーストラリア原産 冬》
[補説]書名別項。→黒鳥

くろ‐とり【黒鳥】

羽毛の黒い鳥。
黒い水鳥。現在のクロガモという。
「―といふ鳥、岩の上に集まり居り」〈土佐

こくちょう【黒鳥】[書名]

安西篤子小説。平成5年(1993)刊。

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精選版 日本国語大辞典 「黒鳥」の意味・読み・例文・類語

くろ‐とり【黒鳥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 羽色の黒い鳥。
    1. [初出の実例]「白鳥(しらとり)と雖も焼(やかは)へて則ち黒鳥(クロトリ)と為(な)らむ」(出典日本書紀(720)仲哀元年閏一一月(北野本南北朝期訓))
  3. 黒い水鳥の名。今の、クロガモの異名という。〔十巻本和名抄(934頃)〕
  4. 羽色の黒い鶏。
    1. [初出の実例]「此宿の脇本陣の花ざかり〈遠水〉 蹴合に強き黒鶏(トリ)の声〈横几〉」(出典:俳諧・雑談集(1692)下)

こく‐ちょう‥テウ【黒鳥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 羽毛の黒い鳥の総称
    1. [初出の実例]「一条の人黒鳥と成り侍りき」(出典:康頼宝物集(1179頃)中)
    2. [その他の文献]〔大戴礼‐夏小正〕
  3. カモ科の水鳥。ハクチョウよりやや小さく、全長一一五~一四〇センチメートル。頸が長く足には水掻きがある。全身黒色で風切羽が白く、嘴は赤い。オーストラリアとタスマニア湖沼河川にすむが、日本でも各地の公園などで飼育されている。水草や水生動物を食べる。ブラックスワン。《 季語・冬 》

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動植物名よみかた辞典 普及版 「黒鳥」の解説

黒鳥 (コクチョウ)

学名Cygnus atratus
動物。カモ科の鳥

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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