浅木(読み)アサギ

デジタル大辞泉 「浅木」の意味・読み・例文・類語

あさ‐ぎ【浅木】

節の多い、粗末な材木
東屋の―の柱我ながらいつふしなれて恋しかるらむ」〈千載・恋三〉

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精選版 日本国語大辞典 「浅木」の意味・読み・例文・類語

あさ‐ぎ【浅木】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あさき」とも ) 節(ふし)などの多い雑木用材としては下等品とされる。
    1. [初出の実例]「あづま屋のあさぎの柱われながらいつふしなれてこひしかるらん〈前斎院新肥前〉」(出典:千載和歌集(1187)恋三・八一一)

浅木の語誌

江戸時代、四国地方では広葉樹の雑木をいい、土佐藩ではウルシハゼトチ、ホオなどの七種を浅木七木と称して保護を加え、徳島藩では民間の採薪材を浅木山として無許可の伐採を禁じた。

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