浅田一鳥(読み)あさだ いっちょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「浅田一鳥」の解説

浅田一鳥 あさだ-いっちょう

?-? 江戸時代中期の浄瑠璃(じょうるり)作者
寛保(かんぽう)元-明和4年(1741-67)大坂豊竹座の作者として活躍前身京都の浄瑠璃太夫森野長三郎。並木宗輔,並木丈輔,若竹東工郎(とうくろう)らとの合作で四十余編の作品をかいた。代表作に「播州皿屋鋪」「玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「浅田一鳥」の意味・わかりやすい解説

浅田一鳥
あさだいっちょう

江戸時代中期の浄瑠璃作者。寛保1 (1741) ~明和4 (67) 年豊竹座の作者の一人として,『播州皿屋舗 (ばんしゅうさらやしき) 』などの合作・増補にたずさわった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の浅田一鳥の言及

【一谷嫩軍記】より

…1751年(宝暦1)12月大坂豊竹座初演。並木宗輔,浅田一鳥,浪岡鯨児,並木正三らの合作。宗輔が三段目までを書き,没後に浅田らが完成したと伝えられる。…

【勢州阿漕浦】より

…次郎蔵を3世中村歌右衛門,平次を2世嵐璃寛,平次母を7世片岡仁左衛門。《田村麿鈴鹿合戦》の作者は浅田一鳥,豊田正蔵であるが,この四段目の作者も同一か。題材は〈逢ふ事も阿漕が浦に引く網もかず重ならば人も知りなむ〉(《古今六帖》)に禁漁伝説をからませた謡曲《阿漕》が古浄瑠璃《あこぎの平次》となり,この系統から本作となる。…

【玉藻前曦袂】より

…角書〈那須野狩人那須野猟師〉。浪岡橘平,浅田一鳥,安田蛙桂作。1751年(宝暦1)正月大坂豊竹座初演。…

【倭仮名在原系図】より

…5段。浅田一鳥,浪岡鯨児,並木素柳らの合作。1752年(宝暦2)12月大坂豊竹座初演。…

※「浅田一鳥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む