浜原村(読み)はまはらむら

日本歴史地名大系 「浜原村」の解説

浜原村
はまはらむら

[現在地名]邑智町浜原

北流していた江川が西へ流れを変える地点手前の東側にある村。銀山街道筋にあって伝馬場が置かれ、寛永元年(一六二四)頃に江川の水運を取締るための浜原口番所が設置された。当村から川戸かわど村に至る江川沿いの山道断崖絶壁の上を通るため難渋をきわめ、馬につけていた銀を半分ずつに分けて運んだといわれ、半駄抱はんだがかえの地名が残る。正保国絵図に村名がみえ、高二三〇石余。元禄一〇年(一六九七)石見銀山領村々覚によれば、田方一二六石余・畑方一〇四石余、年貢高は米七六石余・銀七七六匁余、小物成は酒場役四三匁・川役一二匁、家数は本家三一・門屋四四、人数二九一。伝馬場に指定されており、真宗円乗えんじよう寺・専修せんしゆう(ともに現浄土真宗本願寺派)、禅宗妙用みようよう(現臨済宗東福寺派)八幡宮(桂根八幡宮)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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