…正しくは斗帳(とちよう)という。寝殿造の建物で使われた帳台は,方1丈,高さ1~2尺くらいの台(これが斗帳の台,つまり本来の帳台で,浜床(はまゆか)ともいう)の上に,柱高約7尺の骨組みを立て,天井をのせる。天井は格子状の両面に白絹を張った明障子(あかりしようじ)で,この四周に,冬は平絹,夏は生絹(すずし)製の帳帷(ちようかたびら)をかける。…
…また同時期ころから二階の床を同じような手法でつくるようになり,二階建ての建築がみられるようになる。特殊な床としては縁などに角材を間をすかせて並べて張るものがあり,浜床(はまゆか)と呼ばれた。16~18世紀の民家では,床板をつくるのがたいへんなところから,竹の簀の子を根太に編み付けて床にしたものが全国的にみられた。…
※「浜床」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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