日本歴史地名大系 「浜浦村」の解説 浜浦村はまのうらむら 佐賀県:東松浦郡玄海町浜浦村[現在地名]玄海町大字浜野浦(はまのうら)玄界灘に面し、平尾(ひらお)村の南にある。村内を大薗(おおぞの)溜池を水源とする浜野浦川(下の川)が通り、浜野浦の入江に入る。戸崎(とざき)の沖に平瀬(ひらせ)・小平瀬(こひらせ)などの暗礁がある。正保絵図に村名がみえる。字下川(しもかわ)には大年(おおとし)神社がある。今村(いまむら)組大庄屋であった松本家の始祖が近江国膳所(ぜぜ)から流浪の末、大晦日に浜浦へ上陸。正月を迎えるにあたり、大年の神を勧請し、椎の木を門松代りとし、大根を輪切りにして鏡餅としてそなえ、里芋をそのまま煮込んで雑煮にした。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報