浜詰村(読み)はまづめむら

日本歴史地名大系 「浜詰村」の解説

浜詰村
はまづめむら

[現在地名]網野町浜詰

塩江しおえ村の西南上野うえの村の北にあたり、東南は山が険しく、山頂で木津きつ谷の村々と境し、西北は日本海に面する。函石はこいし(現熊野郡久美浜町)の砂丘地帯の東端に位置する。冬期海風がきびしく飛砂に悩まされた。

慶長検地郷村帳に木津庄の内として「浜爪村」とみえる。その後、分離・高付されたとみえ、天和元年宮津領村高帳に高一〇二・九六石「浜詰村」と記される。耕地が少なく、漁業中心の村であったという。

塩江五色ごしき浜に続く海岸を夕日ゆうひの浦とよび、一名常世とこよ浜ともいう(竹野郡誌)。「夫木抄」には次の二首がある。

<資料は省略されています>

「枕草子」の「里は」の段に「夕日の里」とあるのを、この地に比定する説もある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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