海洋物理学(読み)カイヨウブツリガク

デジタル大辞泉 「海洋物理学」の意味・読み・例文・類語

かいよう‐ぶつりがく〔カイヤウ‐〕【海洋物理学】

海水物性および物理現象を研究する海洋学の一分野。潮流波浪水塊など扱う内容は広い。

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精選版 日本国語大辞典 「海洋物理学」の意味・読み・例文・類語

かいよう‐ぶつりがくカイヤウ‥【海洋物理学】

  1. 〘 名詞 〙 海洋学の一分科。海水の運動や物性、海岸浸食海底堆積物移動などの物理的問題を研究する。

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世界大百科事典(旧版)内の海洋物理学の言及

【海況】より

… 海洋学の一分野に海況学があるが,これは英語のsynoptic oceanography,hydrography,descriptive oceanographyのいずれも含むような広い意味をもっている。海況学は海洋物理学の一分科とも考えられるが,海洋物理学が海水の物理的現象の一般的法則を追究するのに対し,海況学では海水の環境的見地からその状態を物理的手法で解明する点に特徴がある。漁況【宮田 元靖】。…

【海洋学】より

…このようにして,現象の過程や機構を明らかにし,現象の予測を行うことがねらいである。 海洋学の分野は広いが,自然科学については,海洋物理学,海洋化学,海洋地学,海洋生物学が最も主要な柱である。海洋物理学では,海水の物理的性質とその分布および海水の運動等を,海洋化学では海水中の諸物質の化学的性質と変質過程等を,海洋地学では海底堆積物とその下方の地殻の地質・地球物理学的性質や運動等を,海洋生物学では海水中や海底の生物の生態や生理等を取り扱う。…

【地球物理学】より

…地磁気学は地球磁場の観測結果を解析し地球内部の電磁気的諸性質を明らかにする。海水の成分や運動を扱い海洋の大循環を(最近は海洋底の運動に関する研究も)議論する分野が,海洋学の一分野である海洋物理学である。気象学は大気の成分,状態,運動を解析し,大気の大循環を論じ,気候とその変動を解明する。…

※「海洋物理学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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