海津天神社(読み)かいづてんじんしや

日本歴史地名大系 「海津天神社」の解説

海津天神社
かいづてんじんしや

[現在地名]マキノ町海津

山崎やまざき山の南麓にあり、広い社域に松や杉の古木が鬱蒼と茂り、本殿を中心に十数棟の社殿が立並ぶ。祭神菅原道真。旧郷社。建久二年(一一九一)勧請で、往古勅願所として社領一三〇石を有したという。織田信長の時代に社殿焼失、社領も没収されたが、天正年間(一五七三―九二)豊臣秀吉が当社で天下安全の祈願を行ったと伝える。慶安元年(一六四八)社領一〇石の朱印を受ける。加賀藩前田家の保護も厚く、前田家は当地通過の際は必ず参詣している。中央に本殿があり、左に大鍬おおくわ神社・恵美須えびす社、右側に小野おの神社・貴船きぶね神社・国狭戸くにのさど神社がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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