海食輪廻(読み)かいしょくりんね

最新 地学事典 「海食輪廻」の解説

かいしょくりんね
海食輪廻

marine cycle of erosion

W.M.Davis(1896)が提唱し,D.W. Johnson(1919)が発展させた海岸の地形発達の系列。河食輪廻と同じく,原始期・幼年期壮年期老年期・終末期に区分。しかし,波浪作用が浅海に限られること,海食の速度が河食に比べて遅いこと,第四紀の海面変化が著しいことなどのために,老年期以降の地形の実在は否定的。屈曲に富む沈水海岸線では,幼年期には波が岬を攻撃し,その砕屑物は沿岸流に運ばれ湾口に砂嘴をつくる。壮年期には岬はさらに後退し,満壮年期になると原始期に湾奥であった所まで海岸線が後退し,屈曲のない平滑な海岸線となる。一方,平滑な離水海岸線では幼年期に沿岸州ラグーンが形成され,沿岸流により沿岸州はしだいに陸側に移動する。壮年期になるとラグーンは消滅し,砂州・砂丘が陸上に押し上げられる,という経過をたどる。

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