コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

液晶テレビ えきしょうてれびliquid crystal display television

知恵蔵の解説

液晶テレビ

液晶画面に表示するディスプレー。2007年11月現在テレビとして商品化されているサイズは3〜70インチ。液晶液体固体の両方の性質を持つ材質で、熱や電圧を加えると結晶配列が変わり、光の透過反射散乱の状態が変化する。この性質を利用して、階調をつくる。光源は背後のバックライト。メリットは小型・薄型、そして完全平面で、消費電力も少ないこと。07年11月、ソニーが世界最大の70型液晶テレビを発売した。

(麻倉怜士 デジタル・メディア評論家 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

えきしょう‐テレビ〔エキシヤウ‐〕【液晶テレビ】

画面に液晶を使用したテレビ。ブラウン管と比べて、薄形軽量にできる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

IT用語がわかる辞典の解説

えきしょうテレビ【液晶テレビ】

画像表示部分に液晶ディスプレー(LCD)を用いたテレビ。ブラウン管に比べ薄型・軽量で、消費電力も低い。◇「LCDテレビ」ともいう。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

液晶テレビ
えきしょうてれび

液晶を画像表示装置(ディスプレー)に用いたテレビジョン受像機をいう。液晶テレビは、ブラウン管を用いたテレビジョン受像機のように自己発光型の素子ではないので、背面からの光が必要であるが、薄型軽量で、消費電力も少なくてすむため、携帯用をはじめ家庭用などとして商品化されている。
 液晶を点灯するには、液晶を挟んで対向する電極に電圧を加えればよい。画像を表示するために、走査電極列と信号電極列で液晶を挟むマトリックス構造を用いると、電圧の加わった走査電極と信号電極が交わった部分が画素として点灯される。信号電圧は次々と電極列を移動して加えられるので、画素は移動し、画面が構成できる。しかし、液晶ディスプレーでは、テレビ画像のように画素数が多くなると、線状の電極間に漏れ電圧によって、電圧を加えていない部分までが点灯されてしまう。これを防ぐために、液晶のすべての画素の上にスイッチ素子を設け、点灯しない画素には強制的に電圧が加わらないようにしている。
 スイッチ素子にはアモルファス(非晶質)シリコンかポリ(多結晶)シリコンの薄膜トランジスタ(TFT、Thin Film Transistorの略)が用いられる。アモルファスシリコンTFTは、300℃の低温加工が可能なため、ガラス基板が使用でき大画面化と低コスト化が容易なので、モニター用から100インチの大型テレビまで広く使用されている。ポリシリコンTFTは、加工温度が1000℃を超えるため、高価な石英基板が必要ではあるが、半導体プロセスの微細加工技術が活用でき、ドライバICの一体化も容易で、光の透過率はよい。このため、高精細表示には適しており、1~3インチ液晶ディスプレーのカラー1枚またはRGB(赤緑青)3枚組みによるプロジェクションテレビや超小型テレビなどに使用されている。また、600℃以下でアモルファスTFTの製造ラインを使用できる低温ポリシリコンTFTも開発され、デジタルカメラ用の2~2.5型、カーナビゲーション用の7~8型、ノートパソコン用ディスプレーなどへの使用が図られている。
 液晶テレビは、ICに液晶を貼りつけた腕時計型の反射型白黒テレビから、バックライトによるアモルファスシリコンTFT液晶テレビ(1981)、さらにTFT液晶カラーテレビ(1983)に至るまでいくつかの方式が開発されて以来、小型・低消費電力であることを利用して、車載用を中心に急速に普及している。
 1995年ごろに10.4インチ型の家庭用小型テレビが登場してから、1999年には20型、2005年には46型と、大型化が可能となった。この間に弱点とされた応答時間、鮮やかさ(フルカラーで1677万階調)、視覚野(160~170度)が改善された。バックライトも白色発光ダイオードを用い、部屋の明るさに応じて画面全体を、映像に応じて部分的に照度をコントロールして、在来の蛍光灯によるものの半分近くの省電力を可能にし、薄型テレビの主流として普及している。[岩田倫典]
『西久保靖彦著『よくわかる最新ディスプレイ技術の基本と仕組み――液晶、有機EL、プラズマ、電子ペーパーのテクノロジー』(2003・秀和システム) ▽北原洋明著『新液晶産業論』(2004・工業調査会) ▽小林駿介著『液晶、その不思議な世界へ――携帯電話、テレビ画面から始める現代の科学』(2007・オーム社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

液晶テレビの関連キーワード二酸化炭素(CO2)排出原単位クリスタルLEDディスプレーリアプロジェクションテレビtheatre rackLGエレクトロニクス量子ドット液晶テレビLEDバックライトAQUOSケータイ薄膜トランジスターVIERAリンク量子ドットテレビフラットテレビCELLレグザプラズマテレビ量子ドットTVレーザーテレビレグザリンク壁掛けテレビフレームレス

今日のキーワード

跋扈

[名](スル)《「後漢書」崔駰伝から。「跋」は越える意、「扈」は竹やな》魚がかごを越えて跳ねること。転じて、ほしいままに振る舞うこと。また、のさばり、はびこること。「軍閥の跋扈」「悪辣な商売が跋扈する...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

液晶テレビの関連情報