淑女は何を忘れたか

世界大百科事典 第2版の解説

しゅくじょはなにをわすれたか【淑女は何を忘れたか】

小津安二郎監督が《一人息子》(1936)に次ぐトーキー第2作として撮った風俗喜劇。1937年製作の松竹大船作品。下町の風俗描写を好んで描いていた小津が,山の手の有閑階級の恋愛ゲームという軽い題材を扱い,会社から初めて一流スターの栗島すみ子を与えられて,彼女の扮する有閑マダムに小津映画の常連だった斎藤達雄をゴルフ好きの夫の役で配し,この倦怠期の夫婦が京都から遊びに来た姪のモダンガール(桑野通子)にふりまわされるというしゃれた〈ロマンティック〉な設定にした。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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