デジタル大辞泉 「深密」の意味・読み・例文・類語 しん‐みつ【深密】 [名・形動ナリ]《「じんみつ」とも》1 秘密めいて奥深いこと。また、そのさま。「―なる君が匂いの舞踊る」〈荷風訳・九月の果樹園〉2 考えが深く行きとどいていること。綿密。緻密ちみつ。3 《「じんみつ」と読む》仏語。奥深い秘密の教え。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「深密」の意味・読み・例文・類語 しん‐みつ【深密】 〘 名詞 〙 ( 「じんみつ」とも )① ( 形動 ) 奥深く秘密めいていること。ふかくひそやかなこと。また、そのさま。〔文明本節用集(室町中)〕[初出の実例]「心は深密にして形はきっかとしたぞ」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)一)② ( 形動 ) 考えが深く細かいこと。また、そのさま。綿密。[初出の実例]「理の上で深密な処を精義と云ぞ」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)一二)[その他の文献]〔魏志‐荀攸伝〕③ ( この場合は「じんみつ」と読む ) 仏語。おくふかい秘密のおしえ。深秘(じんぴ)。[初出の実例]「禅機甚深密(ジンミツ)にして軽しく本相を露さず」(出典:通俗酔菩提全伝(1759)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例