深秘(読み)ジンピ

精選版 日本国語大辞典 「深秘」の意味・読み・例文・類語

じん‐ぴ【深秘】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しんび」「じんひ」とも )
  2. 仏語。意味深く、表面の解釈でははかり知れないことをいう。特に、真言教法を解釈するときに用いる。また、その道の奥義など、特別な人に伝えられるだけの秘事についてもいう。
    1. [初出の実例]「被無双深秘之法事」(出典保元物語(1220頃か)上)
    2. 「中にも荒序は当道の深秘(シンヒ)にて、容易(たやす)く之を奏さずと雖も」(出典:太平記(14C後)二四)
    3. [その他の文献]〔宋史‐蹇序辰伝〕
  3. しんぴ(神秘)
    1. [初出の実例]「緘黙の裡に無量の深秘あるをば、その時にこそ悟り侍りしかといふ」(出典:即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉をさなき昔)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「深秘」の読み・字形・画数・意味

【深秘】しんぴ

神秘。

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