深謀遠慮(読み)シンボウエンリョ

デジタル大辞泉 「深謀遠慮」の意味・読み・例文・類語

しんぼう‐えんりょ〔‐ヱンリヨ〕【深謀遠慮】

賈誼かぎ「過秦論」上から》遠い将来のことまで考えて周到にはかりごとを立てること。深慮遠謀

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精選版 日本国語大辞典 「深謀遠慮」の意味・読み・例文・類語

しんぼう‐えんりょ‥ヱンリョ【深謀遠慮】

  1. 〘 名詞 〙 深いはかりごと。はるか先のことまで深く考えて計画を立てること。
    1. [初出の実例]「父祖の余烈を振ひ家を起しぬれど創業垂統の深謀遠慮なかりし事惜むべし」(出典:読史余論(1712)三)
    2. [その他の文献]〔賈誼‐過秦論・上〕

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四字熟語を知る辞典 「深謀遠慮」の解説

深謀遠慮

遠く先々のことまで考えて、深く計画をめぐらすこと。

[使用例] そうするとこれまで馬鹿げた事であった当局の為事が、深謀遠慮から出た善政になる[森鷗外灰燼|1911~12]

[使用例] いいかげんな思いつきなどではなく、つくづくと深謀遠慮を重ねたあげくの、巧妙な罠だったのである[安部公房他人の顔|1964]

[解説] 「深謀」は深いはかりごと。「遠慮」は先々のことまで考えること。

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