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読史余論 とくしよろん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

読史余論
とくしよろん

江戸時代中期の史論書。新井白石著。3巻。正徳2 (1712) 年成立。6代将軍徳川家宣に進講した際の日本歴史の草稿。文徳天皇に始り,豊臣秀吉天下統一までを 14段階に分け,武家政権の成立,発展の過程を明らかにし,武家政治の擁護と江戸幕府の正統性を主張しようとした。

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デジタル大辞泉の解説

とくしよろん【読史余論】

江戸中期の史論書。3巻。新井白石著。正徳2年(1712)成立。将軍徳川家宣に日本史を進講したさいの講義案。主に武家政権の沿革を記したもの。

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百科事典マイペディアの解説

読史余論【とくしよろん】

史書。新井白石著。3巻。1712年6代将軍徳川家宣(いえのぶ)に行った講義案を浄書したもの。摂関(せっかん)政治開始から徳川家康の制覇(せいは)に至る政権の変遷経過を論じた。
→関連項目古史通

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世界大百科事典 第2版の解説

とくしよろん【読史余論】

摂関政治の開始から徳川家康制覇に至る政権の変遷経過を論じた史書。新井白石著。3巻。858年(天安2)藤原良房清和天皇の摂政となったのを〈本朝天下の大勢〉の第一変とし,1336年(延元1∥建武3)南北朝分立による〈武家の代〉確立に至る間に九変を画して巻一とし,巻二~三では源頼朝の開府を第一変とし,徳川政権に至る〈武家の代〉に五変を置く。徳川氏制覇の必然性を跡づけた史論であるが,〈九変,五変〉の時代区分と,その変遷をもたらした事件や人物の行動についての論評に,白石独自の歴史観が表れている点で,近代以前の代表的史書の一つに数えられる。

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大辞林 第三版の解説

とくしよろん【読史余論】

歴史書。三巻。新井白石著。1712年成立。六代将軍徳川家宣に進講した日本史の講義の草稿を浄書したもの。公家の衰退と武家の勃興の必然性を説く。歴史の発展段階の把握など史論として評価が高い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

読史余論
とくしよろん

新井白石(あらいはくせき)の著した史論書で、1712年(正徳2)における将軍徳川家宣(いえのぶ)への進講案。摂関(せっかん)政治から徳川家康の政権獲得に至る(実際は豊臣(とよとみ)秀吉の事業)までの政治史で、文徳(もんとく)天皇の世から建武中興(けんむのちゅうこう)までの公家(くげ)政治に九つの変化を、源頼朝(よりとも)以後家康までの武家政治に五つの変化を認めて、有名な「九変五変観」をたてたのが特色。北畠親房(きたばたけちかふさ)の『神皇正統記(じんのうしょうとうき)』や林家(りんけ)の『日本王代一覧(にほんおうだいいちらん)』『本朝通鑑(ほんちょうつがん)』、師の木下順庵(きのしたじゅんあん)の説を大幅に取り入れ、「変」については慈円(じえん)の『愚管抄』や『日本王代一覧』などから示唆を得たようであるけれども、随所に独創的見解を示している。明治になるや「破天荒」の史観といわれ、「明治以前唯一の政治史」と絶賛された。武家政治出現の必然性と徳川政権の正当性とを論証した手際は鮮やかであるが、徳川びいきに陥った短所もある。単に過去を論ずるだけでなく、当時の幕府政治に対し改善の方途をも示唆的に述べている点で林家史学と一線を画する。江戸時代後期から広く一般に読まれるようになり刊行もされて、明治時代には教科書的存在にまでなった。『新井白石全集 第3巻』『日本思想大系 35 新井白石』などに所収。[宮崎道生]
『村岡典嗣校訂『読史余論』(岩波文庫)』

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