清暑堂(読み)セイショドウ

デジタル大辞泉 「清暑堂」の意味・読み・例文・類語

せいしょ‐どう〔‐ダウ〕【清暑堂】

平安京大内裏豊楽院ぶらくいん内の殿舎豊楽殿の北、不老門の南にあり、古くは大嘗会だいじょうえ五節ごせちが行われた。せいそどう。

せいそ‐どう〔‐ダウ〕【清暑堂】

せいしょどう(清暑堂)」に同じ。
「―の御神楽かぐら御代の始めの御祈りなれば」〈中務内侍日記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「清暑堂」の意味・読み・例文・類語

せいしょ‐どう‥ダウ【清暑堂】

  1. 大内裏豊楽院(ぶらくいん)の後房。豊楽殿の北側・不老門の南側にある殿舎で、天皇臨御の便殿とする。大嘗祭の後、この堂で神楽などが行なわれた。せいそどう。
    1. [初出の実例]「皇帝出清暑堂豊楽殿」(出典内裏式(833)会)

せいそ‐どう‥ダウ【清暑堂】

  1. せいしょどう(清暑堂)
    1. [初出の実例]「せいそ堂の御神楽には、すけ二人」(出典:讚岐典侍(1108頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android