日本歴史地名大系 「済松寺」の解説 済松寺さいしようじ 東京都:新宿区旧牛込区地区牛込榎町済松寺[現在地名]新宿区榎町薩凉山と号し、臨済宗京都妙心寺派。本尊は釈迦如来。江戸時代の境内拝領地は八千七一五坪、ほかに東西四一間・南北三七間(一千五一七坪)の取添地がある。当寺初代の尼祖心(素心)は春日局の一族、牧村某の女といわれる。寛永年中(一六二四―四四)三代将軍徳川家光が帰依し、正保三年(一六四六)に酒井讃岐守から牛込村大橋立慶(龍慶)の屋敷を寺地にするように命ぜられ、開山には京都妙心寺塔頭雑華院の水南を招じたという(「寺社備考」など)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報