牛込榎町
うしごめえのきちよう
[現在地名]新宿区榎町・弁天町
牛込天神町の西方、東西に走る済松寺前の通りの両側や、北上してこの通りに突き当たって西に折れる轟橋の通り(七軒寺町の通り)の西側、および西に折れた通りの南北両側に発達した町屋。古くは牛込村済松寺領のうちで、のちに町屋が建てられ、町内に榎の大木があったので榎町と称されるようになったという(文政町方書上)。この大木は正保(一六四四―四八)の頃には十抱えもある老榎で(東京案内)、その根は七、八畳もあったとされる(江戸砂子)。寺社奉行支配の町並屋敷であったが、延享二年(一七四五)に町奉行支配となった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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