温石湯温泉
おんじやくゆおんせん
[現在地名]久留米市高良内町
耳納山(三六七・九メートル)の南西部斜面の中腹、高良川の支流葛尾川の上流に位置する。天保一四年(一八四三)安武村の元藩士板垣信次郎が発見したと伝える(「長寿温泉之記」続久留米市誌)。昔からこの一帯は良質の温石石の産地で(校訂筑後志)、岩層の間から冷泉が湧出、泉質は無色透明の塩類質で、多量のラジウムを含み、とくに神経痛系統に効能があることから筑後一円からの湯治客もあったという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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