湧出神社
わきいでじんじや
大口の北端の砂丘上にある。祭神高皇産霊大神。旧村社。
神体は「ブリコ石」という石塊で、大同二年(八〇七)四月八日夜に八郎潟に光を発するものがあり、漁師嘉兵衛が網を入れると大石があがり、以後潟の光は消えて里に輝くことになったという伝説があり(八竜町史)、延命地蔵ともいわれた。菅江真澄の「男鹿の秋風」に「大口といふやかたあり。ここに、もがさの地蔵菩薩とて石仏のおはしませり。もがさいまだせざる童をつれ来て、このみほとけの前より、いしなごひとつを借りもて来て、是に小石いくらもそへて復し、かへりまおしすとなん」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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